つや姫おいしいな

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「星に願いを(しめしず)」考察

こんにちは。秋田の米です。


しめしずの星に願いをが心に重くのしかかり過ぎて、生活に支障が出てきたので、ここに歌詞とパフォーマンスの考察を書いて自分の中で区切りを設けようと思います。

しめちゃんも見ている人それぞれが物語を考えていいって言っていたので個人の想像だと思って見てください…




・1番(閑也視点)

曲の始まりは、ガラスの反対側にピンスポットが指す演出で始まります。


ガラスの板に背を向けていた閑也が、ガラスの板に向き直って歩いてくるところから物語が始まります。この表現は、普段は押さえ込んでいる感情とやっと向き合う決心をしたように見えました。


ガラスの板を通して向かい側を寂しげな表情で見る閑也。歌詞の通りに昔の写真を見て過去を懐かしんでいるようにも見えます。

この段階で、しめちゃんはもうこの世にはいなくて、閑也が一人でしめちゃんの事を考えていると想像できる歌詞が続きます。


最愛の人との死別という、永遠なんてこの世にはないという事実が直接突きつけられたにも関わらず、「永遠よりもずっと長く君の事思い続けるよ」と歌う閑也にグッときます。逆に考えると、亡くなってしまったからこそ、綺麗な思い出として永遠になるのかと思うと、それはそれで切ない。


サビに入ると、しめちゃんの死という事実は受け入れているものの、悲しみを完全には受け入れられていないような激しい振付が続きます。


サイレントナイトは星に願いをという曲名からクリスマスかな?と思いましたが、もしかしたら2人で過ごした楽しい思い出がいっぱいの部屋で1人でいる時に、しめちゃんが"いない"ことを実感して、よりしめちゃんのことを強く思い出してしまう夜のことかなとも思いました。


星になってしまったしめちゃんを思いながら夜空を眺める閑也は何を星に願っているのか

その場に閉じ込められて動けないような振付や祈りのようなポーズから、切実な願いであることは間違いなさそう





・2番(しめちゃん視点)

ガラス越しに遠くを見つめて寂しそうな顔をするしめちゃん


触れたくても触れられないというのが、初めは亡くなってるからかな?と思ったんですが、もしかして病気で入院してICUとかに入ってるから物理的に触れられない可能性もあるなと思いました。


一度だけの短いセリフって何かなってずっと考えてたんですが、「結婚しよう」っていうプロポーズかなと思って。自分の余命が長くない事を知ったしめちゃんに、それでも「結婚しよう」って言う閑也。


「月明かり強く光れ」という部分は夜空に浮かぶ自分のことを閑也に気づいて欲しいという気持ちと、閑也を月明かりで暖かく包み込みたいという気持ちの表現かなと思いました。


サビでは「夜空に浮かんで」という歌詞が完全に1番の閑也と対比しています。

閑也がしめちゃんのことを考えて悲しみに暮れて枯れない涙を流しているのを見て、苦しむしめちゃん。


「ねぇ本当私なんかで良かったのかな?」という歌詞は、閑也に今までも充分幸せにしてもらったのに、死んでしまうことがわかっていながら結婚というある種の呪縛のようなもので未来がある閑也を縛りつけて良かったのかな?という少しの後悔を感じます。


しめちゃんが夜空に浮かんでいるお星さまだとすると、曇りの日や雨の日は地上にいる閑也が見ることができないけど、それでも見守っていると言うしめちゃん。閑也がくれた大きい愛へのお返しなのかもしれません。





・ユニゾンパート(二人視点?)

途方もない悲しみと、少しでも希望あればすがりたい気持ちが伝わってくる歌詞で、若い幸せだった2人が突然訪れた別れに対してどうにかして現実を変えたい思っているのが伝わってきました。


本家のパフォーマンスだと「もうすぐ君の側へ」は閑也パートなので、歌った時に、え、死んでしめちゃんの側に行こうとしてるの?って思ってしまいました。


今回のしめしずバージョンはしめちゃんも歌っているので、しめちゃん視点と考えるなら、亡くなって実体がなくなったから、これからはいつでも側にいられるよって意味なのかな〜と思ったり…


その後の「長い夜が明け僕等は歩き出す」では、閑也は重い足どりながらも前を向いて歩いているのでしめちゃんの後を追ってないと信じたいです…


ただ現実に悲観して過去を思い出すだけの日々のことを長い夜と呼ぶなら、そこから抜け出して、別々だけど2人それぞれの新しい道を歩き出そうとしているのがこの部分の歌詞なのかなと思いました。


この歌詞までは2人とも階段の真ん中あたりに座っているのですが、この歌詞から、しめちゃんは階段の上(天国?)に昇り、閑也は下(現実)へと降りていきます。

あの階段の部分が、2人でいられた楽しい思い出の中だとするなら、暖かくて心地よいけど、ずっとそこにいることは出来ないから、2人とも気持ちを受け入れて、前に進もうしているのかなと思いました。



でも曲終わりの立ち尽くすしめちゃんと、またガラスの板に背を向けてしまった閑也を見ると、2人とも消化できない思いにただむりやり蓋をしているだけに見えてしまって、そんなに急がなくていいんだよと思ってしまいました。時間が解決してくれることもある。





・「星に願いを」は何を願っているのか

閑也の1番とユニゾンパートの部分では「星に願いを」という歌詞があるのですが、しめちゃんが歌う2番では、この歌詞がありません(しめちゃんがお星さまだから?)。


振付を見ても、閑也は言葉では受け入れていても、感情をコントロール出来てはいなくて、悶えて苦しんでいる様子が見て取れます。一方でしめちゃんは、悲しんではいるものの、自分の運命を静かに受け入れて、あまり強くは抗っていないように見えます。


1番の閑也の願いは「もっと一緒にいたい」という願いをお星さまであるしめちゃんに直接お願いしているのかなと思いました。


最後のユニゾンパートは2人で歌っています。

これは2人の思い出を胸にしまって前に進んでいって、来世もずっと一緒にいたいという2人の前向きな願いに感じました。

来世も絶対一緒になって絶対幸せになって今度は絶対ずっと離れないでいてね…





・セットの演出

2人の間にあるガラス板が挟まった額縁のようなものが、1番では写真立てを通して写真を見ているような、過去と現在をつなぐ表現、2番では同じ部屋にいても物理的には触れ合うことができない、距離感の表現、最後は現実世界と天国という、交差する事のない隔たりの表現と何通りもの一緒にいられない2人の"距離感"を表しているようで(全部私の想像ですが…)すごく効果的なセットだったと思いました。


閑也がセットのことを「鏡的なやつ」と紹介していて、確かにわざわざガラスが挟んであったし(映像の映り方を考慮したら、ノイズを避けるためにガラスをはめないと思う)、反射している表情もカメラに抜かれていたので、そういう効果も狙ったのかなと思いました。


気持ち的にもガラスを通して相手のことを見ているようで、実際は自分自身の気持ちと向き合っていたのかな〜と思いました。







本当に2人のパフォーマンスが良すぎて、勝手にバックグラウンドをいろいろ想像してしまいましたまさかソロコンで対になる曲をやるとは思いもしなかった…


しめちゃんはこういう切ない系の表現は得意なので、しめパラの時は魅せ方がうまいな〜と思って見ていたのですが、見ているこちらの感情を揺さぶってくる閑也のパフォーマンスを目の当たりにしたら、いてもたたってもいられなくなったので、この考察を書いています。


2人が作った物語の真実はいつか語られるかもしれないし、もしかしたらずっと秘密かもしれないけど、見た人それぞれが受け取った物語があると思うし、私は私が受け取った物語も大事にしたいと思いました。


しめちゃん、閑也、めちゃめちゃいいパフォーマンスだったよ!ありがとう!

これからも2人のパフォーマンスを楽しみにしてます。